自作解題――思い出がいっぱい
忘れないうちにさらさら書いていこうとおもうことです。
1. ファー
すべて世のゴッドファーザー触れたもの名前をつけて駆け出していく
★ファーが定まらず悩んだのであった。心配なのはゴッドファーザーはたぶんオジサンなので駆け出していくと、わき腹がいたくなっちゃうんじゃないかな、ってこと。でも禁酒禁煙ランニングとか健康的なゴッドファーザーは嫌だな。
2. 密(蜜→密に訂正しました!)
★ぱっと秘密、だなと思ってしまって、これはけっこうすぐにつかう単語。くどいかなとか思いつつ密教で重ねてみた。
このへん?
3. LED
ぴかぴかにするのはサンタの約束と取り残されたLEDと
★良い子にしてたらサンタさんが来るわよ、というのと、たとえば人類が滅んだあともLEDは残るんだろうか、というような想像。電気を残して滅ぶ人類。
4. グレーゾーン
はらまきは上勢なのか下勢か彼と彼女のグレーゾーンね
★わたしはズボンとかの仲間と思うので下勢派です。
5. くま
熊のつく苗字がいいと言われたがいりくまさんにはならなかった未来
★その昔、詐欺師に姓名判断されたときに薦められた苗字が「入熊」でした。詐欺師も画数とか見るんだナァと今では思えるのですけれど。詐欺師よりも詐欺師と一緒にいた女の人の方が印象的で、その女性も見たことのない不思議な姓を名乗って、これも詐欺師が占った結果なんだろうなと見当がついた。けっこうひどいこと言われたとか思い出したけど、本筋じゃないから割愛します。連絡は断ったので詐欺師かはわかりませんけど、たぶん詐欺師だったんだろうと思っております。詐欺師はヤマモトとか普通のそんな苗字だった気がする。
6. 石
何者になれない僕らのような石 拾って滝のそばに積んでく
★山に行ったときに、滝のそばにたくさんの石積みがあって、賽の河原の子どもたちの代わりに積むんだっけとか思って(うろ覚えだけど)、しかし十積んであるものはなかったので、①紙を十回折るのは難しいと同様、石を十積むのは難しい、②子どもたちは救われない、自力で積むしかない、とか考えて少し暗い気持ちになったのだった。
7. イエス
犬「イエス」猫だって「イエス」鳥「イエス」 イエスイエスのイエスの生活
★イエスマンが世界をまわす。
8. 鐘
鐘の音の空から落ちてくる夜のおおきいみそかは別れのにおい
★夜に歩いているときに、最近年末の空気だなーとか思っていたのだけど、よくよく見極めたところ、別れのにおいがするんだとわかったのだった。冬の空気もあるかもなのだけど、正月一日にスーパーとか行くと感じる感じです。なんかそんなにおいがする。
鐘といえば鐘の歌。
9. 氷
氷つき付け鼻みたいな富士山がすべりおちてく湖にぽちゃん
★凍りつき、なので氷りつき、とかのがよかったなぁ。富士山が湖にダイブするところ、見てしまったのが面白かったのだった。
10.【枕詞】降る雪の
降る雪の消えたらはるよ春よ来いこたつの君がちんとんしゃんで
★「もう冬だね」と知人に言ったら、「雪が降ったら冬と認めてあげます」とか上から目線で言われたので、その人とその恋人を想像して、さらに季節をひとつずらしてみた。半分くらいの春なのに、「君」はまだまだこたつにこもって「雪が消えたら春だよー」とか言っている情景。雪が残る地方なんだろうなぁ。かわいい彼女じゃん!!! って自分で考えた彼女だった。(一期の)最後なので祝言立てというかめでたい感じがよかったのであった。ちんとんしゃんで春を待つ。
わたしの中では情景が固定されていて余白のあまりない歌が多かったかもと思う。受け手はそんなこと知らないのですけれど。締切は10日だったのを勘違いしていて9日の夜にががっとまとめたので、詠みきれてない!! ってのものありますが、それはそれで意味不明でよいかなとか思ったり。
短歌の目は途中からの参加だったので、とりあえず四十首あって、その一覧を先ほど見ていたら、はじめの月のはガチガチで詰めまくっている印象があったので、それに比べれば馴れたというかこなれただなぁとか思いました。決まらなくてウンウン悩むのは同じだけど。企画がないと詠まないので、なにかしら工夫していきたいとは思っています。過去問やる感じでやるかなぁ。とはいえ、他の人のを読むのも楽しいんですよね。
★一度に読む用にまとめました