短歌本三冊
57577に興味が出てからそろそろ一年が経とうとし、関連する書籍も手もとに増えてきた。目をとおしたものを書いておく。
昨日記事にしたのはこちらに(載ってる短歌の一覧です)。
ワークっぽいのが好きな人は好きかと思われる。かつ二百以上の短歌が引用掲載されているので、センテンスの間に鑑賞もできる。何度もおいしい。
青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり
河野裕子『森のやうに獣のやうに』
この歌にまた会って驚く。谷川史子の漫画でモチーフとされていた。
それでこちらをはらはらと繰っていって、いやー載っている。ひとりの歌人の歌が見開きにびっしりとなっている。のでクラクラ。脚注部分にも説明の体で載っている。そういう本だといわれればそれまでなのだけど、編者の執念みたいのがすごい。一気に読み通せないよなと思いつつ、最前にあげた本から気にいった歌人を選んで当たっていくのは便利そうである。ので、索引(というか掲載歌人の一覧)をつくりたかったのであった。少しずつ読んでいく。とはいえ穂村弘の歌が『手紙魔まみ』からばっかりでそれでいいのかという気持ちもある。
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それでこれだ。エレキングのやつ。小島信夫が目当てで買ったのが、よく見ると短歌の特集が少しだけどあるのであった。数は少ないものの一首に対してかなりの分量の解釈(なのだろうか)があって読みごたえがある。三十一文字に何倍もの返答ができることに感動する。あと、書いた人の偏愛ぶりみたいのが見られてよい。歌壇どっぷりの人でない人の評もよいと思ったのであった。
索引作成の一環で歌人たちの名前にとにかくふれて、まずそれだけで基礎体力が少しだけどついたみたいだ。何にしても勤勉さが重要というのはまあそうなのであろうけれど嘆息したくなる向きもある。しかしまあマスノ短歌だけを知っていた自分には戻れない(のだろうか)。等。