ビグルモワ

すべて物語にしてしまいたい

大江健三郎『個人的な体験』(読書中)

大江健三郎の『個人的な体験』を読んでいる。まだ途中だけど気になったことを書いておく。

 

個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)

個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)

 

 

「なにをさがしているの? 沢蟹をさがしまわる熊みたいな恰好で」(p.94)

 

……鳥は手強い疲労の蟹にとりつかれた。(p.167)

 

ベッドにうつぶせ仔ワニのように頭を擡げた鳥と、……(p.178)

 

よい比喩たち。鳥(バード)は主人公の男。

 

感触としてはカフカの『城』を読んだときと似ている(ほかの作家を出して感じが似てるとか似ていないとかいうのってどうなんだろうね、という疑問はずっとある)。

あと、エイモス・チュチューオラ(チュツオ-ラ) というアフリカの小説家が出てきて、保坂先生が言ってたやつ! ってなった。電車の中だったけど、しおりをはさんですぐに検索してたよねー。便利な時代!

 

 

本当に早く風呂に入ってほしい。今はもうシャワーを浴びた描写があったのでひとまずは安心(でもすぐ汗をかいたりしてハラハラする)。